就活が解禁になる前に用意しておきたいものにリクルートスーツがありますが、大体いくらぐらいのスーツが適切なのでしょうか。
人気就活サイトが行なったアンケートによると、2020年3月卒業の大学生が就職活動に使った費用は平均13万6,867円です。
費用を地域別にみると関東が最も低くて11万3,868円、逆に最も高いのが北海道の23万3,525円ですが、これは北海道の大学生が首都圏の企業に就職しようとすると交通費が割高になってしまうことが原因です。
いずれにせよ、経済的にゆとりを持って就活をするためにはリクルートスーツはそれほど高いものでなくてもいいというのが一般的な風潮です。
リクルートスーツの値段は3万円以下でも十分
リクルートスーツの値段は1万円以下のものから10万円以上のものまで、素材もメーカーもさまざまですが、就活ではリクルートスーツ以外にシューズやシャツ、カバンも揃えなければなりません。
リクルートスーツも1着だけでは洗濯替えができないので最低2着は揃えなければならないとなると、程々の値段のものがおすすめです。
人気就活サイトのアンケートでは、リクルートスーツ代(シャツ・シューズ代を含む)にかけた費用の平均は3万6,375円ですから、スーツ自体は3万円以下のものでも十分ということになります。
3万円以下のリクルートスーツでも耐久性は十分
リクルートスーツは形や色・素材がほぼ決まっているので、ほとんどが量産品です。
ですから、値段が安いわりに縫製や布地のしっかりとしたコスパのいいスーツをいくらでも見つけることができます。
逆に、大多数の就活生が3万円以下のリクルートスーツを着ているのに、一人だけ10万円以上のスーツを着ていると嫌味ですし、浮いてしまうことにもなりかねません。
面接官はリクルートスーツの良し悪しではなくて、常識的な着こなしのセンスがあるかどうかをチェックするわけですから、一人だけ目立つようなスーツを選ぶのも考えものです。
リクルートスーツは就活生の制服と割り切って、最も平均的で無難なデザインのものを選ぶのが得策です。
リクルートスーツはまとめ買いがお得
スーツ専門店の中には、リクルートスーツを1着購入するよりも2着まとめて買った方が割引でお得になるところもありますので、バラバラに買うよりも一度に買ってしまった方がお得です。
シャツやシューズもあちこちのお店で吟味するよりも、一箇所のお店で買った方がトータルなコーディネートができます。
1万円以下のリクルートスーツは縫製がしっかりしているかどうかをチェック
リクルートスーツの中には1万円以下のものもありますが、あまり安いものは縫製に多少の難があることも多いので、試着の際には必ずチェックするようにしましょう。
リクルートスーツの値段は買う場所によってもかなり違ってくる
リクルートスーツは、同じような品質でも買う場所によってかなり値段が違ってきますので、節約をしたい人はあらかじめ下見をしてから購入するといいでしょう。
値段は高めのデパートの紳士服売り場・リクルートスーツ売り場
デパートの紳士服売り場にあるリクルートスーツのほとんどは5万円から10万円で、他の場所で買うより高めです。
もちろんクオリティの点では優れており、就活が終わってもビジネススーツとして社会人になってから着れるようなスーツが多いのですが、面接の時に面接官よりも上質なスーツを着ていると好感を持たれないことがありますので注意しましょう。
品揃えが豊富なオンラインショップ
オンラインショップは24時間いつでも注文ができるので、アルバイトなどが忙しくてリクルートスーツをなかなか買いに行けない学生には便利です。
オンラインショップでは豊富な品揃えの中から希望の価格帯のリクルートスーツを難なく検索して選ぶことができますが、画像を見ただけでは布地の厚さや質感がわかりにくいというデメリットもあります。
サイズに関しても、実際に試着して購入するわけではないので不安があるかもしれませんが、サイズ交換は無料で受け付けているオンラインショップも増えてきているので、とりあえず注文してみるのも悪くないかもしれません。
ただ一つ、オンラインショップだと裾上げがぴったりいかないというデメリットがあります。
オンラインショップでは股下のサイズを選んで裾上げの長さを指定することができますが、実際にパンタロンを履いて採寸をしているわけではないので、どうしても長さがぴったりといかないことが多いのです。
ですから、オンラインショップでどうしても買いたいリクルートスーツを見つけたら、近くのクリーニング店で裾上げサービスをやっている所などに行ってサイズを測ってもらい、裾上げを依頼するという方法もあります。
ネクタイの結び方も教えてくれるスーツ専門店
スーツ専門店では量産されたコスパのいいリクルートスーツをたくさん扱っていますので、リーズナブルな価格で丈夫な一着を見つけることができます。
スーツ専門店のスタッフは、リクルートスーツに合わせるワイシャツやネクタイに関しても経験豊富な立場から適切なアドバイスしてくれますので、スーツをほとんど来たことがない学生はわからないことを何でも質問することができます。
スーツ専門店では、スタッフがネクタイの結び方までわかりやすく教えてくれます。
掘り出し物が見つかる可能性もある衣料量販店
衣料が安く手に入る量販店でもリクルートスーツを入手することはできますが、縫製がちゃんとしているかどうか、洗濯したりクリーニングに出したりしても耐え得る素材かどうかをしっかりチェックした上で購入しましょう。
量販店といっても、たまに上質のリクルートスーツが格安で販売されていることもありますので、時間があればこまめに探すのも悪くありません。
リクルートスーツと合わせる小物アイテムの値段
リクルートスーツを購入したら、次はシャツとネクタイも揃えなければなりませんし、シューズやカバンなども就活専用に揃える必要があります。
ワイシャツは3,000円以上のものがおすすめ
リクルートスーツには白のワイシャツを合わせるのが定番ですが、ワイシャツは3,000円以上のものがおすすめです。
あまり安いワイシャツだと洗濯するうちに劣化がひどくなるだけではなくて、アイロンに手間がかかるなど、メンテナンスが大変です。
ワイシャツはコットン100%と決めている人も多いかもしれませんが、就活で毎日リクルートスーツを着なければならない時はアイロンをかける時間がないことも多いので、形態安定加工のしてあるポリエステル混のワイシャツが便利です。
ワイシャツは着るたびに洗濯しなければならないので、最低でも2枚は用意しておく必要があります。
女子学生はワイシャツではなくてレギュラーカラーかスキッパーカラーの白のブラウスを着るのが一般的ですが、ブラウスも3,000円から6,000円の値段が目安だと思えばいいでしょう。
女性はブラウスの他に襟のないカットソーをリクルートスーツの下に着用することもありますが、カットソーもブラウスと同じ程度の値段であればけっこう上質のものが買えます。
ネクタイは3,000円代が多い
ネクタイは3,000円代のものが最も多いのですが、予算に余裕があれば5,000円ぐらいの値段のネクタイを買っておけば社会人になってからも使えますので、長い目で見れば経済的かもしれません。
3,000円代のネクタイの多くはポリエステル製ですが、中にはシルク100%のものもありますので、できればシルク製のものを買っておくと美しい光沢が楽しめるだけではなく、締めやすいというメリットもあります。
第1次面接・第2次面接・最終面接など、同じ企業に何度も通う場合には、その都度ネクタイを変えていった方がいいので、ネクタイも2〜3本用意しておくといいでしょう。
面接官は人を見るのが仕事ですから、毎回同じネクタイをしていくとすぐにバレてしまいます。
就活シューズの値段は1万円から2万円が適当
リクルートスーツに合わせる就活シューズは、メンズもレディースも1万円から2万円が適当です。
本革にこだわる必要はないのですが、履きやすくて長時間歩いても足が疲れないシューズを選ぶことが大切です。
足の大きさというのは、午前中と夕方とでは違い、夕方は歩き疲れなどでむくんでいますから、就活シューズを買う時は夕方を選ぶことをおすすめします。
この時、リクルートスーツを着た時に履く靴下も持参して試せば間違いありません。
カバンは1万円から3万円の範囲で選ぶ
就活では、A4サイズのファイルやノートパソコンがまるごと入る大きめのカバンが大活躍しますが、カバンの値段は1万円から3万円が相場でしょう。
本革製のカバンは値段が高くなる傾向があるので、雨に強い合成皮革のものでも全く問題ありません。
面接の際にはカバンを床に置くのがマナーなので、底に鋲の付いた、独りで立てるデザインのカバンを選ぶことが重要です。
まとめ
リクルートスーツはそれほど高いものでなくてもかまいませんが、常に清潔に保つことは大切です。
黒や濃紺のスーツは汚れが目立たない反面、フケやホコリなどが目立ちやすいので、外出先から戻ってくるたびに肩や襟を中心にスーツ用のブラシで汚れを払い落とす習慣をつけると良いでしょう。
こうすれば汚れが溜まらず、常にベストコンディションで面接や企業説明会に出席することができます。