就活はインターンシップなども含めるとかなりの長丁場になりますから、レディースのリクルートスーツは高価なものを一枚買うよりも、安いものを2、3着用意する方が得策です。
デザイン的にもレディースはメンズのリクルートスーツよりもバリエーションが豊富なので、タイプの違うスーツを用意すれば企業によってイメージを変えることもできます。
ここではどんなリクルートスーツが就活におすすめなのか、どんなブラウスを合わせたらいいのかなどをアイテムごとに見ていきましょう。
レディースのリクルートスーツは安いものでも十分
就活では会社説明会や面接に行くために交通費がかかりますが、特に地方の大学に通っていて首都圏の企業に就職するとなると交通費の他に宿泊費もかかってしまいます。
ですから、リクルートスーツにはあまりお金をかけずに、安いものを購入するのがおすすめです。
レディースリクルートスーツの相場はどのくらい?
リクルートスーツは制服のようなもので、毎年ほとんどデザインが変わりませんから、メーカーとしては量産して価格を抑える傾向にあります。
ですから、安いレディースリクルートスーツでも縫製がきちんとしている製品が多いのが特徴です。
リクルートスーツの値段はレディースもメンズも1万円から10万円以上のものまでありますが、就活生に最も人気のあるのは1万5,000円から3万円前後の製品です。
1万5,000円のリクルートスーツを3枚買った場合と3万円のスーツを3枚買った場合では、それぞれのトータルが4万5,000円と9万円ですから、4万5,000円もの差が出てくるわけです。
安いスーツは素材がウール混紡ではなくてポリエステル100%のことが多いのですが、ポリエステル100%は自宅で洗うことができて、しかもアイロンがいらないのでメンテナンスも楽だというメリットがあります。
光沢の点ではナチュラルなウールと比較すると安っぽい感じがしますが、大部分の就活生がポリエステル製のリクルートスーツを着ていますので、それほど気にする必要はありません。
スカートスーツとパンツスーツのどちらを選ぶべきか
レディースのリクルートスーツにはスカートスーツとパンツスーツの2タイプがあります。
どちらがいいかは志望する企業や業種によっても違ってきますが、スカートスーツは協調性と女性らしさを印象づけるのに対して、パンツスーツには快活でアクティブな女性のイメージがあります。
価格はどちらも同じですから、両方を買っておいて、企業に合わせてどちらかを着ていくようにするといいかもしれません。
リクルートのスカートスーツではタイトスカートが定番ですが、スリットが入っていても足さばきが難しくてうまく歩けないという女子学生は、裾幅がやや広めのセミタイトスカートを選ぶといいでしょう。
タイトスカートの方がフォーマルですから大企業の面接などには向いていますが、椅子に腰掛けた時にタイトスカートは裾線がかなり上に上がってしまうので、購入する際には立ち姿だけではなくて必ず椅子に腰掛けた状態もチェックしましょう。
リクルートスーツのスカートにはこの他にもフレアスカートや腰のところからフレアになっているマーメイドスカートがありますが、華美になりすぎるきらいがあるのであまりおすすめできません。
タイト・セミタイトスカート以外は美容業界に就職を希望する場合などに限って着用すると良いでしょう。
パンツスーツに関してはまっすぐなラインのストレートパンツが最も一般的ですが、裾先がやや広がっているブーツカットタイプも人気です。
パンツの丈はパンプスに1〜2cmかかる程度が理想的なので、リクルートスーツを買いに行く時はパンプスを持参することをおすすめします。
レディースリクルートスーツには安いインナーでも十分
レディースリクルートスーツに合わせるインナーも数枚用意しておかなければなりませんから、3,000円程度の安いもので十分です。
インナーには定番シャツの他にブラウスやカットソーなどがありますから、TPOに合わせて使い分けるのがポイントです。
リクルートの定番はレギュラーカラーかスキッパーカラーのシャツ
リクルートスーツに合わせるインナーの中で最もフォーマルなのは、レギュラーカラーの白のシャツです。
レギュラーカラーのシャツというのはメンズのワイシャツとほぼ同じデザインで、ボタンだけが右前ではなくて左前になっています。
このタイプのシャツは首元まできっちりとボタンを締めることができるので、清楚で真面目な印象を与えることができます。
ただ、ボタンは第一ボタンから全て留めなければならないので、真夏の就活では暑くて大変だという難点があります。
その点、第一ボタンの位置が低いスキッパーカラーであれば襟元が開いているので、夏の暑い日でも窮屈な思いをすることがありません。
スキッパーカラーというのはレギュラーカラーよりも襟の幅が広く横に広がっているデザインで、ジャケットの外に襟を出して着るスタイルです。
スキッパーカラーのシャツを着ると首元の白色の面積が大きくなるので、明るくてやる気のあるイメージを面接官に印象付けることができます。
レギュラーカラー、スキッパーカラー共に素材はポリエステルとコットンの混紡がおすすめです。
コットン100%は吸湿性が良いので夏は着心地は良いのですが、シワになりにくく、アイロンがけなどのメンテナンスが面倒ですし、洗濯を繰り返しているとどうしても若干縮んでしまいます。
できればポリエステル混で形態安定加工のしてあるノーアイロンタイプのシャツを選ぶようにしましょう。
カットソーも3,000円前後の安いものでOK
シャツは堅すぎて合わないという女性はリクルートスーツにカットソーを合わせてもかまわない企業も多いのですが、真夏でも半袖ではなくて長袖のカットソーを選ぶなど、最低限のルールは守らなければなりません。
カットソーの素材はレーヨンやポリエステル、シルクなどさまざまなものがありますので、着心地や好みに合わせて選ぶことができますが、コットン100%のカットソーだと雰囲気が砕けすぎてしまうので就活には向いていません。
カットソーには襟がありませんが、襟ぐりがあまり広いものは避けるようにしたいものです。
レディースのリクルートスーツに合わせる安いおすすめアイテム
リクルートスーツに合わせるアイテムというと靴やカバンなどがすぐに思い浮かびますが、忘れてはいけないものにベルトやヘアアクセサリーがあります。
ベルトは細めの黒が鉄則
スカートスーツではベルトを必要としないのですが、パンツスーツを着用する際には必ずベルトをすることが大切です。
特に、上にウエストインするタイプのカットソーを着た時はきっちりベルトをしないと、歩いたり腰をかがめたりしているうちにカットソーが上にずり上がってくることがあります。
ベルトは細めの黒が鉄則ですが、価格的には1,000円代の安いもので十分です。
ヘアスタイルは黒のヘアゴムでシンプルにまとめる
就活では髪の毛を後ろで一つに束ねたヘアスタイルが最も無難ですが、髪を束ねるのにシュシュやバレッタを使用するとリクルートスーツに合わず、浮いてしまいますので注意しなければなりません。
髪の毛は黒のヘアゴムでシンプルにまとめるポニーテールが一番です。
ヘアゴムは安いアイテムですし、いつでも買えると思ってうっかりしていると買い損ねてしまうことがありますので、早めに用意しておくといいでしょう。
ヘアゴムは隠した方が良いという意見もありますが、リボンやシュシュを使って隠すと子供っぽくなってしまうので、自分の髪の毛でヘアゴムを隠すテクニックを覚えておくと便利です。
まず、頭の真後ろでポニーテールを作ったら、毛先の下の方から少量の毛束を取ります。
取り分けた毛束をポニーテールの根元にぐるぐると巻いてヘアゴムを隠し、巻き終わったら毛先をゴムの中に入れます。
ゴムの中に入れても毛先が跳ねてしまう人は、アメピンかスプレーで固定すれば万全です。
ストッキングは多めに用意しておくと焦らない
面接では、数人の面接官の前に座って質問を受けることが多いので、足元がけっこう目立つものです。
リクルートスーツには黒のパンプスが必需品ですが、ストッキングも早めに用意しておくと安心です。
ストッキングの色は肌色を選びますが、できるだけ光沢のない、マットなタイプがおすすめです。
いつもジーパンにスニーカーで外出している女子学生はストッキングに慣れていないのが当然ですが、面接の時間に遅れないようにと焦ってストッキングを履こうとすると伝線しやすくなります。
出先でもカバンの角にストッキングがひっかかったり、パンプスのヒールで伝線してしまうことは多いので、面接に行く時は必ず予備のストッキングをカバンの中に入れておきたいものです。
ストッキングは高価なものを選んでも、伝線してしまえば一巻の終わりですから、数百円の安いものを何足も準備しておくことをおすすめします。
まとめ
女子学生にとって、すっきりとした印象を与えるリクルートスーツは就活の上での大切な武器ですから、購入する時は何着も試着してみて、納得のいくデザインのものを選ぶようにしたいものです。
上着と中に着るインナーのバランスも大切なので、必ず両方を合わせて試着してみることも大切です。
たとえ安いリクルートスーツでも、家に帰ったらすぐにハンガーにかけてブラシでホコリを取るといったメンテナンスを心がけていれば長期間使用することができます。
ウォッシャブル素材のリクルートスーツを選べば、家庭で洗濯もできるのでクリーニング代がかからず、経済的です。