就活に欠かせないリクルートスーツは、就活が始まる1〜2ヶ月前までに購入するのがおすすめです。
特にレディースの場合は、タイトスカートにヒールのあるパンプスを履かなければならないので、早めに購入しておいて足さばきや歩き方を練習する必要があります。
就活ではどんなリクルートスーツを選んだらいいのか、インナーはどんなものがおすすめなのかを順を追って説明していきましょう。
レディースリクルートスーツはメンズよりも選択肢が広い
リクルートスーツというとみんな同じ色に同じデザインで、まるで制服のような印象を受ける人もいるかもしれませんが、メンズに比べればレディースの方が選択肢はかなり広いのが特徴です。
ボトムスもメンズとは違ってスカートかパンツかを選択することができますから、体型に合わせて好きなスーツを選ぶことができます。
スカートスーツの特徴
スカートスーツは女性らしい印象が強く、しかも協調性があるので金融業界やメーカー(製造業)など、堅実な業界に就職を考えているのであればパンツスーツよりもスカートスーツの方がおすすめです。
リクルートスーツのスカートには「タイトスカート」「セミタイトスカート」「フレアスカート」「マーメイドスカート」などの種類がありますが、このうち最もフォーマルなのがタイトスカートです。
タイトスカートは制服のある企業でも採用されているデザインですから、就活ではできるだけタイトスカートを選ぶようにしたいものですが、裾幅が狭いため、普段ジーンズしか履かない女性だとうまく歩けないことがあります。
足さばきができるようにタイトスカートにはスリットが入っていますが、リクルート用として購入する際には必ず真後ろにスリットが一本だけ入っているものを選びましょう。
両脇にスリットが入っているデザインだと、面接で椅子に腰掛けた時に太ももが見えてしまいます。
レディースリクルートスーツでは、タイトスカートの丈は膝のちょうど真ん中にくる辺りが理想的ですが、スカートが細身のデザインだと座った時に予想以上にスカートの裾が上に上がってしまうので、試着をする時は必ず椅子に腰掛けてみてスカートが短くなりすぎないかどうかを確認しましょう。
腰掛けた時に膝から5cmぐらい上に裾が来るスカートを選ぶことが大切です。
スカートの丈に自信がない時は、必ずお店のスタッフに相談してアドバイスを受けるようにすれば、失敗のないリクルートスーツ選びをすることができます。
タイトスカートだと上手に歩けないというのであれば、セミタイトスカートを選ぶといいでしょう。
「台形スカート」とも呼ばれているセミタイトは腰から裾にかけてのラインがやや広がっているので歩きやすく、ストレスが少ないのが特徴です。
フレアスカートとマーメイドスカートのリクルートスーツは裾周りが広く、就活には華やかすぎるので、できるだけ避けたほうが無難です。
パンツスーツの特徴
パンツスーツは活発で明るい女性という印象を与えてくれますが、同時に自己主張が強い女性に見えることがあるので、「和」を重視する古いタイプの企業の面接にはあまり向いていません。
逆にベンチャー企業や広告業界などで活躍したいと考えている女性なら、積極的にパンツスーツを着用して就活するのもいいアイデアです。
パンツでは膝から裾の部分のシルエットがまっすぐなストレートが最も一般的です。
正面に縦のラインが入っているセンタープレスのストレートパンツなら足がスラッときれいに見えるというメリットがあります。
パンツスーツにはストレート以外に、膝から裾にかけて幅が細くなるテーパードもありますが、ストレートよりもややカジュアルな印象になります。
アパレル業界などの面接には足首が見える長さのクロップドパンツなども着用可ですが、堅い業界の大企業ではクロップドパンツのリクルートスーツをマイナスに評価する面接官もいるので気をつけなければなりません。
職種は事務が希望だけれど、働く業界は特に決めていないです学生の場合はパンツスーツとスカートスーツの両方を購入しておくといいかもしれません。
レディースリクルートスーツでおすすめの上着
メンズの就活ではフロントボタンが2つのシングルスーツが定番ですが、レディースの場合、フロントボタンは2つでなくてもかまいません。
1つボタンのリクルートスーツ
フロントボタンが1つの上着は、ウエストラインが強調されてくびれができるため、女性らしくて華やかな印象になります。
ファッショナブルなイメージも強いので美容業界やアパレルに的を絞って就活する女子学生には向いていますが、上着が1つボタンの場合はかっちりしたデザインのブラウスを合わせてバランスを取るといいでしょう。
2つボタンのリクルートスーツ
フロントボタンが2つのリクルートスーツは、1つボタンよりも直線的で、すっきりとした印象を与えます。
胸元も1つボタンほど深くないので、全体的にほっそりとして見えるのが2つボタンの特徴です。
2つボタンは業種や業界を選ばないので、スーツ選びに迷った時は必ず2つボタンを選ぶことをおすすめします。
レディースの2つボタンはメンズの定番リクルートスーツとほぼ同じデザインですが、メンズのように下のボタンを外さずに上下両方とも掛けるのがマナーです。
3つボタンのリクルートスーツ
3つボタンのレディースリクルートスーツは首元のVラインが小さく、真面目でオーソドックスな印象になります。
流行に左右されない安定感もあるので、医療関係の就活にも向いています。
3つボタンの場合も、レディースではボタンはすべて留めるのがマナーです。
レディースリクルートスーツに合わせるアイテムの選び方
レディースリクルートスーツを選んだら、それに合わせてインナーやシューズ、カバンも揃えなければなりません。
一つひとつのアイテムにお金をかけているとトータルでかなり値が張ってしまいますから、ほどほどの価格帯でコスパのいいものを探すようにしましょう。
リクルートスーツに合わせるインナーの選び方
リクルートスーツに合わせるインナーも、レディースの場合は広い選択肢の中から選ぶことができます。
基本は白のシャツかブラウス、あるいはカットソーですが、業界によってはベージュや薄いピンクも許容範囲です。
レディースにはメンズと違ってネクタイがないので、その分ストライプ柄のブラウスや襟無しのカットソーなどで変化をつけることも可能です。
インナーの中で最もオーソドックスなのはレギュラーカラーのシャツです。
メンズのワイシャツに相当するレギュラーカラーは襟元の第一ボタンを外さずにきっちり留めて着用するので、真夏は暑い中、汗だくになって就活をしなければなりません。
襟元を涼しく演出したいのであればスキッパーカラーのブラウスかカットソーを選ぶといいでしょう。
スキッパーカラーというのは開襟ブラウスのことで、襟をジャケットの外に出して着用するのが特徴です。
第一ボタンの位置がかなり低いので、真夏でも比較的過ごしやすい点がメリットです。
もう一つのカットソーはネックラインのバリエーションが豊富で、ラウンドネックやVネック、スクープドネックなどから選ぶことができます。
コットン100%のカットソーは確かに吸湿性はいいのですが、Tシャツのようにカジュアルに見えてしまうので、ポリエステルやレーヨンと混合のものを選ぶのがコツです。
ポリエステル混のカットソーであればアイロンもいりませんのでメンテナンスが楽です。
カットソーに関して一つだけ注意したいのは、夏でも長袖のものを選ぶということです。
半袖のカットソーはフォーマルさに欠けますので、就活では使えません。
レディースリクルートスーツに合わせる靴とストッキングの選び方
レディースリクルートスーツに合わせる靴は、黒のパンプスと決まっています。
他の色のパンプスを合わせると足元だけが妙に目立ってしまい、ちぐはぐな印象を与えてしまいますので気をつけなければなりません。
パンプスにはつま先の形状によっていくつかの種類がありますが、リクルートシューズとしてはつま先が丸い「ラウンドトゥ」がおすすめです。
ラウンドトゥではつま先が圧迫されにくいので、1日中歩き回っても比較的疲れにくいというメリットがあります。
つま先部分が四角い形の「スクエアトゥ」も就活にはおすすめです。
つま先が締め付けられず、足幅が広い人でも無理なく履けるので、就活用として一足は購入しておきたいものです。
パンプスにはこれ以外にもつま先の尖った「ポインテッドトゥ」や「アーモンドトゥ」、つま先のところが開いている「オープントゥ」や「ピープトゥ」などの種類がありますが、就活では使えません。
パンプスのヒールは3cmから5cmが就活には適していますが、常日頃ヒールのある靴を履いていない人は早めにパンプスに慣れていないと、面接の時に緊張のあまりギクシャクしてしまうことがあります。
パンプスの素材は本革製が理想的ですが、雨の日などは家に帰ってからケアをしないとシミになってしまいますので気をつけたいものです。
まとめ
就活は3月に解禁になり、その後夏・秋いっぱい活動しなければならないので、リクルートスーツはできれば1枚だけではなくて2〜3着用意したいものです。
2着以上あれば洗濯替えにもなりますし、ひとつの企業で第一次面接から二次・最終まで残った時にもスーツを替えて行くことができます。
リクルートスーツはおしゃれなアイテムではありませんが、決められたルールの中でいかに清潔感とやる気をアピールするかが課題となります。