証券会社で働きたい。人気業種への転職を成功させるには

証券会社は就職や転職希望者に人気の業種です。特に、大手の総合証券会社となると競争率が高く、世間一般的に狭き門として知られています。世界を舞台に日々変動する市場で働くことに憧れを抱いたり、高い報酬が得られることに期待を膨らませたりと、証券会社に注目する人も多いでしょう。

近年では、若い世代の中でも投資信託や株を通じて自分で資産運用をする人が増え、幅広い世代に興味や関心が広がっています。年々、証券会社へ転職を希望する人が増えているといっても過言ではありません。

最近は、ネット証券やネット銀行などを利用したオンラインレードの人気も高まり、金融の世界を身近に感じている人もいると思います。金融会社の中でも、高い人気を集める証券会社への転職は、どの程度の難易度なのでしょうか。証券会社の転職事情と業務内容を元に、検討していきましょう。

おすすめの就職サービス

転職を検討する前に知っておきたい証券会社の仕組み

証券会社への転職を具体的に検討する前に、まずは業務内容を詳しく把握しておきましょう。

証券会社は主に、資金を必要とする企業や団体、国と資金を運用したい投資家を結び付ける役割をしています。投資家は、証券会社を通じて特定の会社や国などの株式や債券を買うことで、直接的にお金を投じることができます。買った株式や債券を手放したい場合は証券会社を通じて別の投資家に売ることもできます。

つまり、証券会社は資金調達や資産運用のマッチングを行うだけでなく、投資家の「買いたい」「売りたい」を取り次ぐ役割もしているのです。

証券会社特有の職種として、「リテール」「リサーチ」「インベストメントバンキング(IB)」の3種があります。

「リテール」とは、小売を意味し、個人向けの営業を指します。証券会社では主に口座開設と株式提案をおこなっています。証券会社に入社すると、はじめに担当するのが口座開設といわれており、月の開設口座数がノルマとして課されます。

株式提案は、コンサルティング営業、つまり、株式の売買に関する助言や提案を行う業務です。株の動向に注視し、日々の情報収集が欠かせません。

「リサーチ」は、金融経済や株式の動向をリサーチし、今後の予測を立てる業務です。国内外問わず複雑に要素が絡み合った経済全般の情勢を幅広くリサーチしていきます。新聞などで目にする「アナリストリサーチ」「アナリスト予想」というのは、この業務のことを意味しています。社内だけでなく対外的にも発信されることがあるのが特徴的です。

「インベストメントバンキング」は、投資銀行業務のことを意味します。資金調達を検討している企業へ資金を集める方法を提案するだけでなく、買収すべき対象の見極めや株式公開などを検討している企業のサポートをします。

証券会社の業務イメージは掴めたでしょうか。会社の仕組みを把握したら、次は転職の実情について理解を深めていきたいと思います。

証券会社の転職において求められる知識・スキル

会社の仕組みや業務内容を把握するとわかるように、証券会社では非常に大きな責任を負うことになります。転職をするには相当な覚悟が必要といえるでしょう。それでも挑戦し、転職を成功させるには、実際に働く上で求められる知識やスキルを把握しておく必要があります。

証券会社では、自分自身の判断で顧客に提案を行い、アドバイスやサポートをしていきます。自分の判断一つで、顧客に損をさせてしまったり、企業が誤った経営判断をしてしまったりする可能性がある為、責任は重大です。常に、金融経済に関する最新の情報や動向を把握しておく必要があります。転職活動とともに金融経済の知識を深めていきましょう。

また、証券会社で営業活動を行うには、証券外務員の資格が必須条件となります。この資格を取得できていないと、証券会社で働くことはできません。必ず資格をとった上で応募するようにしましょう。

証券会社では、株が上がる予測をする力と、不透明な先行きを見通す洞察力が重要です。個人的な感情や世間の一般論に流されない冷静な判断ができる人でないと証券会社の業務に携るのは難しいと念頭に入れておきましょう。

証券会社へ転職するには、即戦力でないと採用されない印象がありますが、会社によっては未経験を募集しているところもあります。中には大学の学歴がなくても問題ないという会社もあるほどです。

ただし、証券会社はノルマの世界です。全ては最初に経験する営業活動で、毎月課せられるノルマを達成できるかどうかにかかっています。金融業界の仕事を全く経験したことがない人や経済の勉強をしたことがない人は、転職後に相当な努力が必要になるでしょう。一般的には未経験といっても、銀行に勤めていた人や他業種の営業として活躍していた人が転職するケースが多いようです。

入社後、業務についていけず悩むことがないように、転職活動中も金融業界の動向や経済情勢は常に押さえておくようにしましょう。最新の情報は常時意識して把握しておくことが大切です。

証券会社から転職をした人の理由

証券会社は、金融業界において、もっとも労働環境が厳しいといわれています。人材の推移は、新たに証券会社へ転職する人だけでなく、証券会社から転職を検討する人も増えているのが現状です。

証券会社から転職する理由は様々ですが、大きな要因となる1つに長時間労働があげられます。証券会社では営業担当の残業時間は平均3〜5時間(1日あたり)、営業目標やノルマ達成をするために多くの時間を費やします。日々の営業活動に事務作業や会議出席も重なり、実際業務に携わる時間は長時間になりやすい労働環境です。中には、日々の残業でも業務を終えることができず、休日出勤をするケースもあります。

さらに、金融市場は絶えず変化をします。常に経済全般や市場に関する情報収集が必要となり、業務と私生活にメリハリをつけることが難しくなってしまいます。結婚や出産など生活環境の変化と共に転職を検討することが多いのも証券会社の特徴です。

厳しいのはノルマや労働環境だけではありません。証券会社は証券の売買手数料を収益源とするため、取引回数を増やすことが重要となります。人の役に立ちたい、社会貢献をしたい、といった思考は大方役に立ちません。むしろ、そうした思いを抱いている人にとっては理想とかけ離れた業務内容となり、悩む原因となってしまいます。

高いノルマを達成するためには、富裕層や高所得者のご機嫌伺いをするような営業をおこなうことも頻繁にあります。お得意様とは、言うことをこなせば良い、といった関係性が成り立ちやすく、自分の提案や判断は必要とされない状況に営業のやりがいを感じることができなくなってしまう人もいます。

さらに証券会社は上下関係を意識した体育会系の気質が強く残っている会社も多く、ひどい場合ではパワハラが容認されている状況を目の当たりにすることもあります。職場の雰囲気に耐えられず、転職を検討する人もいるでしょう。

証券会社への転職活動を成功させるより、入社してから業務についていくことの方が遥かに大変であるのは事実です。証券会社へ転職する際は、証券会社の離職理由なども踏まえ、入社後の労働環境を細かくリサーチしておく必要があるでしょう。

証券会社からのオススメ転職先

証券会社へ転職を検討する人の中には、1度は経験を積む為に働いてみたいがライフスタイルの変化と共にいずれ離職することも念頭に入れておきたい、という意見もあるでしょう。

証券会社で経験を積むとその後の転職にどのような利点があるのでしょうか。

証券会社の営業で経験を積んだ人は、コミュニケーション能力はもちろんのこと、交渉力やプレゼンテーションスキル、精神力などが高く評価されます。証券会社からの転職先も多岐にわたり、外資系金融や生命保険の営業、財務系コンサルティング、商社、不動産、IT、広告業界などがあげられます。

中でも、長期でのキャリアアップをしたいと考える人には、無形商材の法人営業がオススメです。この業界では、人材紹介やIT・Webサービス、メディア広告の営業など、法人企業へカタチの無いモノを売ることが特徴的です。個人に向けた営業よりも難易度は高くなりますが、専門性が身につきやすく、やりがいを感じやすい業務といわれています。

証券会社で営業を経験していれば、比較的転職しやすい業界です。また、無形商材の法人営業はカタチの無いものを売り込むので価格競争になりにくく、選択肢に多様性があります。証券会社では経験できなかった、自分の提案や判断が重視される営業をすることができるでしょう。

おわりに

証券会社への転職は、転職活動中に知識や資格の獲得が必要なだけでなく、入社後の労働環境やライフスタイルなども合わせてイメージしておく必要があります。憧れや年収の面だけで転職を考えず、幅広い視野を持って転職先を検討していきましょう。

ポイントは以下の4つです。
・転職を検討する前に証券会社の仕組みや業務内容を把握しておく
・証券会社へ転職するには外務員の資格が必須、その他経済情勢を押さえておく
・証券会社は労働環境やノルマが厳しく、離職をする人も多い
・証券会社に入社後さらに転職をする予定がある場合は事前にイメージをしておく

証券会社への転職には、ハイキャリア向けの転職エージェントなどを活用するのもオススメです。証券会社への転職は、ハイレベルであるだけでなく、入社後にも多くの試練が待ち受けています。不安に感じることも多いと思いますが、しっかりと経験を積めば将来的に選べるキャリアが増えるというメリットもあります。前向きな気持ちで、転職活動に挑んでいきましょう。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。