【内定辞退理由に嘘は不要です!】連絡のマナーとポイント

新卒の就職活動では、複数の内定をもらうことは珍しくないでしょう。内定をどれほどもらったとしても、内定承諾をするのは1社であり、それ以外の企業に対しては内定を辞退することを伝えなければなりません。

内定を辞退することを決めたら、可能な限り早急に企業に連絡しましょう。連絡手段は一般的には電話です。どのように電話で担当者に伝えたらよいか困ってしまう学生は多いようです。二度とその企業と出会うことはないと安易に考えていい加減な嘘の理由で片づけてしまうケースもありますが、決して得策とは言えません。内定辞退を電話で済ませてしまえばその企業とは今後、付き合うことはないかもしれません。

しかしながら、そうした嘘は回りまわって自分自身に跳ね返ってくることもままあります。ここでは、内定辞退に嘘は不要であることについて説明していきたいと思います。

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内定辞退の理由に「嘘」が不要な理由

内定辞退の理由に「嘘」が不要ということ以前に、嘘をつくということそれ自体が後ろめたいことであり、できることならば嘘はつかない方がよいでしょう。

企業から内定を得るまでに労力と時間をかけていただいた上に、選考から漏れた学生も多く存在しています。就職活動はそのようなものだと言ってしまえばそれまでですが、内定を辞退することは、そのような方々に対して後ろめたさや申し訳なさがあると思います。辞退をする話をする際に、嘘で理由を説明したとなれば、引っかかるものがあるでしょう。

自分自身だけが、モヤモヤして済むということもあります。しかしながら、嘘というものはばれてしまうものです。そのばれた嘘によって余計なトラブルが生じてしまう可能性はゼロとは言い切れません。嘘をつくことのメリットは、内定辞退に限ってみれば一切ないと思いますので、正直に真実を語るようにしましょう。

内定辞退の理由は嘘をつかずに「真実」を伝える

内定辞退を企業側に伝える際に、内定辞退の理由を説明する必要はありませんが、多くの場合は採用担当者から説明を求められるのが一般的でしょう。馬鹿正直に赤裸々にすべてを説明する必要はありませんが、相手に納得してもらえるだけの説明は必要であると言えます。

嘘をつかずにオブラートに包んだ表現でも構わないので「真実」を伝えて、内定辞退の理由を説明するようにしましょう。どのような説明をしたらいいかわからないかもしれませんが、次のいくつかのパターンになる場合がほとんどと言えるので、参考にしていただきたいと思います。

〇職種
第一希望の企業で採用予定の職種と辞退する企業での職種が異なる場合は、職種を理由に辞退する説明をすればよいでしょう。

〇業界
同様に第一希望の企業の業種と辞退する企業の業種が異なれば、それを理由にすることができます。

〇適性や相性の不一致
適性を理由に内定辞退の説明をすることも可能です。実際のところ、適性の有無に関する判断をどのように行うかは難しいと言えますが、内定を受ける企業と辞退する企業の違いを具体的に説明できない場合に有用な理由と言えるかと思います。職種、業種が同じであり、なおかつ福利厚生を含めた待遇などもほとんど変わらないような場合に「適性がない」といった理由付けが妥当と言えます。

内定をする企業との相性が合わないと思うこともあるかもしれません。これを包み隠さずにそのまま伝えることはおすすめできないので、オブラートに包んで「適性がない」という表現に言い換えましょう。

〇地元
並行して選考を受けていた地元の企業から内定を出してもらった場合、内定を辞退する企業が地元から距離があれば合理的な説明と言えます。ここでは「地元で家族を支えたい」、「地元に戻って、地元企業で地域に貢献したい」といった理由説明ができます。

〇志望の変更
選考を受ける中で、内定辞退を伝える企業の担当者の方々に「第一希望です」と局面ごとに話してきていたかもしれません。しかしながら、並行して様々な企業の選考を受ける中で志望が変わってしまうこともあるでしょう。その場合は、正直に志望が変わってしまったと伝え、新たに内定をもらったといった説明をすると良いでしょう。

〇進路の変更
志望が変わってしまったという理由と同様ですが、「公務員」、「進学」、「留学」などの一般私企業への就職ではない将来の選択肢も視野に入ってくることもあるかもしれません。

〇けがや病気、留年
嘘の理由としてよく使われがちな「けが」、「病気」、「留年」ですが、実際にそのような事態になってしまったらやむを得ない事情なので、ありのままを伝えましょう。まれにですが、入社時期をずらしてくれる企業もあります。

ここまで見てきた理由は、いずれも嘘をつかないためのものです。内定を辞退するとなると、心理的にどうでもよくなってしまうということがあるかもしれません。しかし、選考過程を含めて内定を出してくれているということを考えると企業側に対して感謝の気持ちを持って辞退を伝えるべきです。選考の時と同様に真摯に正直に内定を辞退する理由を説明するようにしましょう。

内定辞退の理由に「嘘」は止めたほうが良い理由

嘘の理由説明をやめた方がいい理由は、企業側から理由の詳細を求められた際に説明できないというものが挙げられます。
 
例えば「大学院進学を決めた」という嘘をついた場合、担当者から「どこの大学院か」、「何を研究するのか」、「合格したのか」、「入学は春か秋か」などの質問を受ける可能性があります。真実であれば、何も取り繕うことなく回答することができます。しかし、大学院進学が嘘であれば、いずれの質問に対しても、前もって回答を準備していなければ応じることができないと思います。

内定辞退は、一般的に電話で済むことが多いですが、場合によっては企業に出向かなければならないケースもあります。企業に出向いた際に行うのは、内定辞退に関する書類の作成と「面接」になるでしょう。書類に関しては、署名くらいで済みますが、面接は嘘をついていた場合は非常に居心地の悪いものになると思われます。

企業側が内定辞退をする学生に対して面接をする理由は、今後の採用に関してより良い方針をとれるようにするためであることがほとんどです。そのような真剣な企業側のスタンスに嘘で対応をすることは、不誠実であるばかりでなく嘘を嘘で塗り固めるような苦しい面接となることが容易に想像できます。

内定辞退の説明をする際に嘘をつくことは、自分が苦しくなってしまうだけです。自分を苦しめないためにも嘘はつかずに説明をしましょう。

内定辞退の理由に「嘘」をつくことのリスク

内定辞退の理由に「嘘」をつくことのリスクはすぐに立ち現われるものと将来的に起こりうるものの2パターンがあります。
 
すぐに立ち現われるリスクは、先も説明したように担当者に嘘の理由を告げた際に、深堀されるというリスクです。周到に嘘の理由のストーリーを準備していれば良いかもしれまんが、そうした労力も時間も無駄なので、その場しのぎの回答にしかなりません。そのようなやり取りは、学生にとっても企業にとっても無駄でしかなく、まったく生産的ではないでしょう。

けがや病気の場合、余程の大病でない限り回復する見込みはあるはずです。そうした理由を嘘として選んだとすると、企業側から「いつ頃までに回復するのか」、「完治しないまでも通院しながら勤務することはできるのではないか」といった質問を受けることが想定されます。このような質問を受けると、辞退することを決めていたにもかかわらず、改めて説明をしなければなりません。このようなケースになってしまうと、気まずいことこの上ないでしょう。

内定を辞退して、同業他社に入社することになったとします。同業の人事担当者は情報交換を行っているケースもあるので、将来的に嘘がばれるリスクがあります。もし仮に円満に内定辞退をできたとしても、ふとしたタイミングに嘘が発覚し、社内で「嘘つき」のレッテルが貼られることになりかねません。社内に限らず、同業種内で仕事がやりにくくなる可能性があります。

業種や職種で全く違う企業に入社したとしても、いずれ嘘がばれるという可能性はつきまとうことでしょう。どの企業に就職したとしても、将来的に内定辞退の説明を嘘で行った企業が取引になるということは絶対にないとは言い切れません。優秀な学生であれば、内定をいくつも獲得することができるでしょう。そして辞退をする場面に直面し、その都度いい加減な嘘で乗り切ったとしたら、取引先として気まずい企業を自分の中に抱えてしまうことになります。

嘘をつくことは、短期的でも中長期的でもリスクしかなく、学生自身にとってメリットとなることは一切ないように思われますので、無駄なリスクをとらず、嘘をつかない説明をしましょう。

まとめ

内定辞退の説明をしなければならないのはうれしい悩みであり、思っていた以上のストレスではないかと思います。就職氷河期世代にとっては、まったく理解の及ばない悩みであると言えます。複数の内定を獲得できたことは、本当に幸せなことだと実感しながら、内定辞退の説明を誠実に行って欲しいと心から思います。

就職活動は、社会人としてのスタートを切るための準備です。嘘も方便という言葉もありますが、嘘をつきながらスタートラインに立つということほど、胸が痛むことはないのではないでしょうか。嘘はつかなくても企業のネガティブな点を内定辞退の理由にする学生もいるようです。正直なのかもしれませんが、社会人としては常識が欠如していると言わざるを得ません。

社会人として新たなステージに進むために、清々しく嘘をつかず、相手を悪く言うことなく、正々堂々と就職活動を有終の美で終えてください。

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