サイバーエージェントの離職率は? その理由についても解説

サイバーエージェントは、離職率が気になる企業として挙げられがちです。というのも、かつてのサイバーエージェントは非常に離職率が高く、社員の評判が著しく悪かったからです。しかし、それは過去の話です。ここでは、現在のサイバーエージェントの離職率について詳しくまとめていきましょう。

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サイバーエージェントの離職率は10%以下!

サイバーエージェントの離職率は、10%以下を保っています。この離職率は一般労働者の平均11.3%、全体労働者の14.6%と比べても低く、大手企業としてはかなり低い数字といえるでしょう。この数字を出すのはそうそう簡単なことではありません。

サイバーエージェントが身が置くIT業界はおよそ15%の離職率があるといわれており、それを見るとサイバーエージェントの10%以下という数字は、非常に低い数字といえるでしょう。

かつては離職率が30%にもなっていました

しかし、サイバーエージェントは昔から低離職率を保っていたわけではありません。2003年頃のサイバーエージェントは離職率が30%と非常に高く、業界全体でも問題の槍玉にあげられたほどです。その際のイメージをいまだに引きずって、「サイバーエージェントは離職率が高い」と考えている人も多いようです。

この時の離職率の高さの原因は多数ありますが、特に大きな原因となっていたのは「働きづらい職場」だったことにあります。上司との距離をはじめとして、長く働けないと思えてしまった理由はたくさんありました。サイバーエージェントはそうした社員の声をしっかりと聞き、ひとつひとつ改革をしていったのです。

下がったのは人事改革のおかげ

サイバーエージェントの離職率が大幅に下がったのは、人事改革のおかげでした。具体的に、まずは若い人材に「人を率いる」ということを覚えさせました。「新卒社長」という名前のこの改革により、サイバーエージェントの子会社に、多くの新卒社員が経営者として配備されました。

そうした育てた社長たちが、サイバーエージェントという企業のどんな場所が働きづらいのか、そしてなぜ人が辞めていくのかを分析し、離職率の低下を目指して様々な改革に着手しはじめました。その結果が、サイバーエージェントの離職率の大幅低下です。

サイバーエージェントが離職率を下げるためにやったこと

サイバーエージェントが離職率を低下させるために行った改革は、どれも革新的なものでした。ただ、その目的は2つのものに集約されます。1つめの目的が、「サイバーエージェントが長く働く価値のある会社であるという認識を持たせる」ことです。日本の企業はいまだに終身雇用を第一義に考えていることが多いのですが、欧米的な価値観に感化されやすいIT業界では、1つの会社に留まろうとしません。

なぜ留まろうとしないのかといえば、その当時のサイバーエージェントが、骨を埋めるのに値しない会社だったからです。そのため、サイバーエージェントは人事改革を通して、「働き続ける価値のある会社」だとアピールしたのです。

サイバーエージェントが行った改革のもうひとつの目的が、「働きやすい環境を作る」ことでした。かつてのサイバーエージェントは働き続けても評価されず、そのせいでモチベーションが続かない、という環境にありました。そこで、社員が適切に努力をすると適切な評価を受けられるようにし、働きやすい環境を作ったのです。
以下では、それぞれのポイントについて、詳しいポイントをまとめます。

経営情報のオープン化

「CA18」という制度により、経営情報の透明度を増しました。これは具体的に、社員に、取締役会に出席する執行役員を任せる制度のことをいいます。取締役会ではこれまでの経営の状態やこれからの方針、先日行った経営上の策の結果などを遠慮なく話します。これにより、社員が経営情報にアクセスできるようになるのです。

さらに、執行役員に抜擢される年齢や職歴、就職してからの年数は一切関係がありません。最も若い執行役員の中にはサイバーエージェント入社から数年程度の人もおり、若い人が取締役会議に出席し、サイバーエージェントのブレインとして発言権を持っているのです。

取締役会に出席することで、社員はサイバーエージェントという企業をより深く知り、その将来性があるのかどうか、自分の目で判断できます。また、決定権を持つことにより、サイバーエージェントという企業に愛着を持てるようになります。もちろん、仕事へのやる気も強くなっていくでしょう。

社員の表彰制度

やる気と実力のある社員をどんどん評価していくために、「社員総会」という場を用意しました。社員総会とは社員全員が出席するイベントのことで、これは半年に1回開催されます。この総会では、その半年間に活躍した社員が表彰され、特別な褒章をもらうことも可能です。

もちろん出世や給料アップなどでも評価してもらえますが、このように、大勢の前で評価されることで、社員の自尊心を高めると共に、日々のモチベーションをあげて働けます。わかりやすい目的ができるので、何をすべきなのか普段から迷わないという点もメリットでしょう。

このような社員の表彰制度はサイバーエージェント以外の企業も積極的に採用してはいるものの、サイバーエージェントの表彰制度はより積極的かつ、大勢の前で表彰されるというメリットがあります。

女性が働きやすい環境改革

女性の活躍は、多くの企業にとって共通の課題です。サイバーエージェントにしてみても、かつては同じ課題を抱えていました。「女性が活躍しづらかった」ということに対するサイバーエージェントの解決法は、根本の部分から女性社員の働く環境を整備することでした。
具体的に「マカロンパッケージ」と名付け、女性の働く環境を整備しました。このパッケージでは、日本で初めての「婚活休暇」や、子どもの学校行事の際に休暇が取れる「キッズデイ休暇」といった、女性に優しい休暇が多数あります。

勤続年数が増えることによるメリット

サイバーエージェントでは、勤続年数が増えるごとに色々な制度が使えるようになります。例えば、家賃補助制度、勤続年数3年間以上の社員に対し、毎年5日間の特別休暇を付与するなど、勤続年数が増えれば増えるほど、メリットが増えていくようにしました。
このおかげで、長く働くことに対するモチベーションがあがります。継続年数を増やすことにメリットを付与することで、ダイレクトに継続して働くことを推奨しました。

サイバーエージェントの離職率10%前後。この方々が辞める理由は?

上述したような対策をしているのにも関わらず、毎年10人に1人程度はサイバーエージェントを辞めています。そこには、サイバーエージェント特有の事情が存在しているようです。ここでは、サイバーエージェントを辞める人の主な理由をまとめます。

起業している

サイバーエージェントに就職する人は比較的向上心が高く、それは社員1人1人を大事にする社風により、さらに高まる傾向にあります。結果、サイバーエージェントで経営のいろはを学んだ社員は、自分で会社を起業し、サイバーエージェントという企業を抜け出してしまうことが少なくありません。
これは、サイバーエージェントが社員に経営を教える弊害ともいえます。サイバーエージェントの子会社の運営を通して企業の動かし方を学んだ、特に優秀な能力を持った人は、「自分で運営したい」と感じるようです。

周りの力強さについていけない

サイバーエージェントに入社する人は、高いモチベーションを保っている人が多いようです。仕事にも趣味にも高いモチベーションを持って取り組んでいる人が多く、企業全体で高い熱量を感じるほど、情熱的に仕事に取り組んでいるという経験談もよく見えます。
退職者の、退職した理由に対するインタビューを見てみると、そうした大きすぎる熱量についていくことができず、退職したと答えている人もいるようです。特に、サイバーエージェントの仕事が別に好きではないという人ほど、その熱量についていけないという方も少なくありません。

サイバーエージェントの離職率は低め。働きやすい会社です

サイバーエージェントの離職率は非常に低めです。総合してかなり働きやすい会社といえますし、頑張れば頑張るだけ評価される会社ともいえます。また、従業員たちも各々の仕事に対して高いモチベーションと情熱を持って仕事を続けており、そのおかげで自分のモチベーションも高まってくるでしょう。
一方、働くということ自体に情熱を持てなかったり、そもそもサイバーエージェントの仕事内容がいまいちモチベーションがあがらないという人にとっては、周囲との乖離が嫌になってしまうということも多いようです。
そのため、サイバーエージェントに就職するときは、「自分が好きになれる仕事」をできるようにコース選択をしましょう。サイバーエージェントには「ビジネスコース」「テクノロジーコース」といった、仕事の内容によって選べるコースがあります。就職を考えるときは、出来る限り自分のやりたい仕事を考えて、それに該当するコースを考えてください。

まとめ

サイバーエージェントの離職率は、概ね10%以下で推移しています。にも関わらず、サイバーエージェントの離職率が高いと考えられている理由は、2003年の時点で、サイバーエージェントの離職率が非常に高く、問題になっていたからです。
それが現在の離職率まで低下した理由は、サイバーエージェントが離職率の問題を解決するため、多くの施策を行ったからです。数々の人事改革の結果、現在サイバーエージェントは数ある大手企業の中でも特に働きやすい企業になっています。入社できるチャンスがあるのなら、ぜひ入社すべきでしょう。

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